奥田英朗著『サウスバウンド』

2007/06/03 2022/08/09

【読書】［奥田英朗］ 1

奥田英朗

サウス･バウンド
第一部　舞台：東京中野
第二部　舞台：沖縄西表島
型破りな父に翻弄される家族を､少年の視点から描く...

□ 登場人物
父上原一郎(44) … ｢権力者が虫より嫌いで､絶対に国家の言うことを
　聞かない一個人｣革共同（亜細亜革命共産主義者同盟）
　185cm 赤毛琉球空手の達人自称作家
母〃　さくら(42) … 21歳の時､セクトリーダーを刺し半年入所
　喫茶店｢アガルタ｣経営
姉洋子(21) … 広告代理店勤務 30代の妻子持ちと不倫 165cm
　二郎(11) … 小六年
妹桃子( 9) … 小四年

第一部中野中央小学校
　担任：南愛子(24)
　友人：楠田淳（クリーニング屋）
　　向井（印鑑屋大宝堂）
　　間宮（リンゾウ）
　不良：黒木（6年4組）－カツ（古田克志）（中一）
　女の子：佐々木かおり（サッサ）
　　長谷川紀子（ハッセ）－兄雅美柔道部キャプテン

仲村アキラ(30)⇒岡田副議長殴殺

祖母四谷の呉服屋大黒屋
伯父雄一
　加奈／隆志／篤志

第二部リゾート開発反対（VSケーディ開発･座間町議）
ガンジン（曽祖父）アカハチの子孫
ヨダ／大城(50)／平良ストア
ベニー(24･5) … バックパッカー彫刻家カナダ人
　｢星の下キャンプ場｣管理人（半年）
新垣 … 北東地区派出所巡査

南風小学校
山下先生
白井七恵 … 六年登校拒否児
祐平（一年）朋子･健太（三年）春奈（四年）

《 PickupWord 》
｢革命は運動では起きない｡個人が心の中で起こすものだ｣
｢人間が親切なのは､自分が安全なときだけだ｣
｢人間は、みんな伝説を欲しがるんだ｡それを信じることで､
夢を見ようとするんだ｣
｢勝てっこないからやっかいなの｡屈しないから面倒なことになるの｣
｢一人でも私腹を肥やそうとすると､政治経済が発生するの｡
誰もそんなこと思わなきゃ､政治家も資本家もいらないの｡
お金がなくても､コンスタントに貧乏だと､ちゃんと人は
しあわせなんじゃないかなぁ｣
｢世の中には､最後まで抵抗することで除々に変わっていくことがあるんだ｡
誰かが戦わない限り､社会は変わらない｣
｢世間なんて小さいの｡世間は歴史も作らないし､人も救わない｡
正義でもないし､基準でもない｡世間なんて戦わない人を
慰めるだけのものなのよ｣
｢卑怯な大人だけにはなるな｡立場で生きるような大人にはなるな｣

《パイパティローマ》＝最後の楽園
｢この島の上を南風が渡るときは､おれが吹かせた自由の風と思うがいい｣
映画化では父一郎が豊川悦司母さくらが天海祐希だろうなぁ｡
・二郎の設定は小六のままだろうか｡
・東京と沖縄の二部とも織り込むのだろうか｡
・黒木･カツ･洋子の配役も楽しみだ｡

【スポンサーリンク】

関連記事