cinema-days 映画な日々

恩田 陸 著 『月の裏側』

2005/02/19
【読書】[恩田_陸] 0
恩田陸
月の裏側
月の裏側
【単行本】
九州の水郷の街・箭納倉(やなくら)の住人が、町を侵食している、
ある恐ろしいものに「盗まれて」、入れ替わっていくホラー小説。
The Dark Side of The Moon
《 登場人物 》
塚崎多聞(37)・・・ レコード会社のプロデューサー
 妻はフランス人ジャンヌ(2つ年上)
三隅協一郎 ・・・ 多聞の大学時代の恩師、箭納倉在住
池内藍子  ・・・ 協一郎の娘で大学時代は多聞と同じサークル(3つ年下)、
 現在は京都の料亭の女将
高安則久  ・・・ N日本新聞 福岡支局 箭納倉支部長

スティーヴ・マックィーンの『人喰いアメーバの恐怖』('58)的作品。
 人が町に誰もいない状態は、北村薫 著『ターン』や
 ダニー・ボイル監督の『28日後…』を彷彿とさせる。
只、結末は曖昧というか、読者に判断を委ねている形の終わり方でした。

《 PickupWord 》
「ネイティヴでない者がある共同体の言葉を学ぶ時、骨を埋める覚悟が
 ない限り、その共同体のコアの言葉を使うべきではない。」

「反抗期って、子供の情報処理のシステムから大人の情報処理システムに
 移行する時の混乱なんじゃないかって思う。」

「恐怖を一緒に体験することで、愛のエネルギーは増強される。
 恐怖について語っていると、その反動で愛について語りたくなる。
 人々は恐怖を語ることで愛を語るのだ。」
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