cinema-days 映画な日々

『疾走』

2008/03/03
SABU
疾走 スタンダード・エディション
疾走
一家離散した少年が上京し、
辿った運命はあまりにも切ない。

個人評価:★★★ (3.0P)】 (自宅鑑賞)

原作:重松清
SABU監督作品。初期の堤真一主演作『弾丸ランナー』『ポストマン・ブルース
アンラッキー・モンキー』『MONDAY』と異なり、オリジナル脚本ではなく
重松清の原作の映画化である。(注.管理人は重松作品のファンである)
(『あおげば尊し』同様、重松作品の映画化とは知らずに鑑賞)
SABU監督のロングヘヤー・スレンダー女性の好みは変わらず、
韓英恵・中谷美紀が登場。

シュウジの父に菅田俊(普通の父親役でもやっぱり恐い)、母に高橋ひとみ
エリの父に鈴木一真(暴力夫が似合わない)、母に矢沢心
神父に豊川悦司(ソフトパーマが似合わない)、
弟に加瀬亮(同じ拘置所でも『それでもボクはやってない』とは印象が異なる)
「死ぬに値する絶望がそこにあったのに、どうしても死ねなかった。
 絶望だけが残った。絶望を背負った儘、その絶望を他の人にぶつけた。
 未来を断ち切った。」
豊川と加瀬の関係が、シュウジと兄(柄本佑)との関係に重なる。

『嫌われ松子の一生』でアカデミー賞を取るアカネ役中谷美紀が上手い。
鬼ケン役寺島進は『幸福の鐘』に続くSABU組で儲け役。
 トラックで時速100k/hを出し「アホどもが」と連呼し、数日後には
 山中で死体で見つかるなんて…
サド気のヤクザ新田役の大杉漣はこの作品では異質の存在だ。
シュウジと一緒に捕われている女の子役は永井流奈

永井流奈

ラスト、主人公がナイフを片手に警官に立ち向かう姿は、
明日に向って撃て!』『俺たちに明日はない』『イージー★ライダー』等の
アメリカン・ニューシネマスタイルだ。

[原作]
疾走
原作の表紙もインパクトがある。
空海がムンクの『叫び』を真似ている
かのよう...(ヒンシュク)
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コメント歓迎!! 3

まだ、コメントはございません。

Hiro

>cyazさん

TB有難うございました。
「刺々しくキレやすい、人間としてもやや平衡感覚をなくしつつある
思春期の少年」シュウジ役は、勝地涼でも荷が重い気がする。

2008/03/04 (Tue) 20:52

Hiro

>ミチさん

TB有難うございました。
「誰か一緒に生きてください」シャッターに書かれた携帯番号の
下四桁が暈されている方が気になって、気になって…

2008/03/04 (Tue) 20:57

Hiro

>kossyさん

TB有難うございました。
SABU監督と重松清原作のコラボが、これまでの作品とは、
異なった情感を生み出しました。

2008/03/18 (Tue) 07:27

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誰か一緒に生きて下さい。 ■監督・脚本 SABU■原作 重松 清(「疾走」上・下)■キャスト 手越祐也、韓英恵、中谷美紀、豊川悦司、大杉 漣、寺島 進□オフィシャルサイト  『疾走』 “沖”と“浜”という2つの地域が存在する西日本のとある干拓地。“浜”の

2008/03/04 (Tue) 08:22 by 京の昼寝~♪
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映画館にて「疾走」★★★★ 直木賞作家・重松清の同名小説をSABUが監督。 重松清の書く少年問題はいつも重くて読み続けるのが辛いことが多いのだけど、この原作は未読。 ストーリー:シュウジ(手越祐也)は両親と兄と幸せに暮らす少年だったが、“鬼ケン”と呼ばれる

2008/03/04 (Tue) 15:12 by ミチの雑記帳
疾走

 誰か一緒に映画につきあってください・・・

2008/03/17 (Mon) 12:57 by ネタバレ映画館
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