『疾走』
『アンラッキー・モンキー』『MONDAY』と異なり、オリジナル脚本ではなく
重松清の原作の映画化である。(注.管理人は重松作品のファンである)
(『あおげば尊し』同様、重松作品の映画化とは知らずに鑑賞)
SABU監督のロングヘヤー・スレンダー女性の好みは変わらず、
韓英恵・中谷美紀が登場。
シュウジの父に菅田俊(普通の父親役でもやっぱり恐い)、母に高橋ひとみ
エリの父に鈴木一真(暴力夫が似合わない)、母に矢沢心
神父に豊川悦司(ソフトパーマが似合わない)、
弟に加瀬亮(同じ拘置所でも『それでもボクはやってない』とは印象が異なる)
「死ぬに値する絶望がそこにあったのに、どうしても死ねなかった。
絶望だけが残った。絶望を背負った儘、その絶望を他の人にぶつけた。
未来を断ち切った。」
豊川と加瀬の関係が、シュウジと兄(柄本佑)との関係に重なる。
『嫌われ松子の一生』でアカデミー賞を取るアカネ役中谷美紀が上手い。
鬼ケン役寺島進は『幸福の鐘』に続くSABU組で儲け役。
トラックで時速100k/hを出し「アホどもが」と連呼し、数日後には
山中で死体で見つかるなんて…
サド気のヤクザ新田役の大杉漣はこの作品では異質の存在だ。
シュウジと一緒に捕われている女の子役は永井流奈

ラスト、主人公がナイフを片手に警官に立ち向かう姿は、
『明日に向って撃て!』『俺たちに明日はない』『イージー★ライダー』等の
アメリカン・ニューシネマスタイルだ。
[原作]
- 【邦画】[サ行]
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