『その日のまえに』

その日のまえに
妻の死期を前に以前住んでいた街並みを訪れる夫婦の物語

個人評価:★★★ (3.0P)】 (自宅鑑賞)

原作:重松清 『その日のまえに
「その日」とは妻の死期の事。
売れない頃から連れ添ってきた妻とし子の余命宣告を受けた
イラストレーター健大。死期が迫ったある日、二人は昔住んでいた
街並みを18年振りに来訪する。

重松清の原作は7編の短編だが、名脚本家・市川森一が各エピソードを
実に上手く纏めている。大林宣彦監督とのコンビでは同じ亡霊を
扱った佳作『異人たちとの夏』(原作:山田太一)を思い出させる。

《 登場するカップル 》
 ・DV夫(小日向文世)から逃げる入江(宝生舞)
  彼女を支える武口(斉藤健一)。奇しくも二人が住むアパート
  「浜風ハウス203号」が嘗て健大たちが住んでいた部屋だった。
 ・ 小学時代の同級生佐藤(筧利夫)が薬局を営む石川(今井雅之)を
  30年振りに訪ねて来る。彼も余命幾ばくもない。
  佐藤の妻役は大林組常連高橋かおり。
  ※筧&今井の現場はさぞかし騒がしかったのではないか!?(笑)
  浜風商店街の花火大会ポスターの依頼先が健大のデザイン会社
  花火=亡くなった人々の迎え火 『あした』(’95)に似た展開
 ・ くらむぼん(原田夏希)のチェロ追っ駆けをするKYUB(柴田理恵)と息子
  KYUB=空気を読めないうざいハバア 化粧品レディは仕事にかまけ検査を受けない。

《 大林組常連 》
 ・ 山田辰夫 … 故郷岩手(宮沢賢治の地)に住むとし子の父役
           母親役は左時枝
 ・ 峰岸徹 … 故郷福岡の健大の父役
  ※ 今は亡き名優に改めて合掌。(山田辰夫峰岸徹

《 ちょっと注目 》
 ・ 勝野雅奈恵 … 永原医師(風間杜夫)と共にとし子を担当
            とし子から託された手紙を3ケ月後に渡す重要な役。
            「忘れてもいいよ。」。。。泣けたねぇ
            オッス(テキサス刑事!?)勝野洋の次女
            姉・勝野七奈美は今年7月に亡くなったばかり。
 ・ 原田夏希 … くらむぼん役でチェロを披露 当ブログで密かに応援
           『スマイル 聖夜の奇跡』 にも出演
 ・ 伊勢未知花 … 健大のデザイン事務所のスタッフ美沙役。
            チーフ村山(村田雄浩),同僚良太(窪塚俊介)と働く。
            『22才の別れ』のシンガーソングライター伊勢正三の娘

【 大林宣彦監督の参照作品 】
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最終更新日時: 2019年09月08日(日)23:01:37
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Comment 2

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Hiro  

>やっぱり邦画好きさん

TB有難うございました。
>とし子の夫を演じた南原清隆さんは、
>ちょっと力が入りすぎちゃったかな?
このキャスティングはかなりの冒険ですねぇ。

2009/09/26 (Sat) 00:45

Hiro  

大林宣彦監督叙勲

大林宣彦監督が秋の叙勲で旭日小綬章に選ばれた。
「本当にありがたい。若い人たちも映画を作って
生きていこうと思ってくれたら、私がやって来た事にも
意義があったのかな」
「私の仕事は、失われていく古き良き文化を
映画に留める事。地方のさまざまな人々が
参加して映画を作らせて貰っている。幸せです。」

2009/11/03 (Tue) 18:08

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