真保 裕一 著 『デパートへ行こう!』
社長 矢野純太郎 お客様第一主義
妻(メインバンクの娘) 息子二人
副社長 増田
秋浦店贈収賄事件-伊住屋との合併話
宮瀬和夫副店長→辻村市長 250万円
□ 加治川英人(46) ゴムホース売りリストラ → 持金143円
投身自殺-搬送トラックの帆
妻 フラワーアレンジメント名古屋 再婚
娘 雅美 「デパートはダサイ」
父の携帯を拾った矢野社長の手配で名古屋から東京に
□ 山添真穂(29) 宝飾サロン→特選和食器コーナー
同僚 寺田藍子
愛人 矢野社長→手切金代わりに宝飾金を狙う
警備情報 赤羽信(30代) 元鈴膳営業 顧客カード破産二人自殺
□ コージ&ユカ(15-16)
コージ(辻村幸司)=市長の息子
ユカ(宮瀬有加)=宮瀬副店長の娘 友人 ミサト
□ 塚原仁士 元警官 贈収賄を仕組む(宮瀬と辻村を合わせる)
妻 みどり 癌死
佐々岡(服部)拓也 美術・宝飾担当ジェネラルマネージャー(GM)
塚原と佐々岡は高校の同級生
携帯-真穂がかけ、二人の関係がバレる。
拳銃(トカレフ) USBメモリー(伊住屋系配送業者幹部)
警備側
半田良作(67) 64年前の空襲で母と生き別れ
母 古島恵子(夫3年前に死去)
息子(61)-妻 敦子
孫 孝高 武彦
娘 貴子
赤羽信-山添真穂
63kgあった体重が30kg台に。その後反動が来て
1日5食 90kgの体重を維持
江崎一成課長
迫田良利 渡辺直樹 河合智則 柳本肇
《 PickupWord 》
冷静沈着さの意味をはき違えている。緊迫した状況をおどけて
洒落のめすことでしか受け止められない。本気で困難に
立ち向かっていくことができない。」
「人は他人の人生をよく知りもしないくせに、勝手な論評を述べたがる。
自分に跳ね返ってくる心配がないから、思い切った極論や絵に描いた
理想論を語れる。塗炭の苦しみの渦中にある当事者からすれば、
百万の激励も頭上を流れすぎる虚しい泡と芥にすぎなかった。」
「他人を思いやれと言いながら、人の不幸話に目を輝かせる。
誠実であれと諭しながら、正直者を陰で嘲笑う。ガンバレ、あきらめるな、
と子供たちを励ましておきながら、夢をあきらめずにバイト暮らしを続ける
若者には平気で白い目を向ける。」
終盤、ページを捲る手が止まっちゃいました。
加治川を死なせるなんて...なんて暗いエンディング
「作者を恨みます。」とまで考えてしまった管理人。
そこは娯楽エンタテイメント作品。
決して人を悲しませるような結末にはなりません。ご安心を。
タイトルから、滝田洋二郎監督の『病院へ行こう』(’90)を想起。
今作品もエンタテイメント性に富み何れは映画化されるのではないか。
久しく、百貨店の屋上に上がった事はないが、子供向けの乗り物や、たこ焼きや焼きそばの売店
夜店みたいに金魚も売っていたなぁ。今はどうなっているのだろう...
当地では特に名古屋駅前に高層ビルが乱立し、景色としては見下ろされ位置関係で
老舗松坂屋も大丸と合併。駅前店も取り壊し撤退と聞く。百貨店の存亡の鍵は何処に。
『行こう!』シリーズ
シリーズ第二弾感想 『ローカル線で行こう!』
シリーズ第三弾感想 『遊園地に行こう!』
シリーズ第四弾感想 『オリンピックへ行こう!』



- 【読書】[真保裕一]
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