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重松 清 著 『その日のまえに』

2005/10/31
重松清
その日のまえに
その日のまえに
【単行本】
「その日」=死期
短編7編が終盤リンクする展開。
各タイトルが歌の題名を模す。

重松作品は「過去への探訪」が1つのジャンルとして確立していますね。
読後感は、「かつて連城三紀彦の『恋文』を読んだ時と似ている。」と
言えば、判って頂けるのでは ・・・・・
□ 各編紹介
●「ひこうき雲」
 勉(ベン)妻 奈江 息子 晴彦
 30年前 はまかぜ台駅=亀ヶ丘
 6年2組担任:村田先生
 岩本隆子(ガンリュウ)癌入院(中学死去)
 クラス委員 山本美代子(「その日のあとで」で看護師長)
 クラスメイト テッちゃん コウちゃん タケシ
 誤字 25頁3行 ×岩田隆子 ○岩本隆子(ガンリュウ)
●「朝日のあたる家」
 福田(ぷくさん 42)高校教師
 夫 昌史(35)虚血性心不全 娘 明日奈
 教え子 武口修太(30)カメラマン
  入江睦美(イリエム)夫DV
  病気:ヒステリア・シベリアナ-万引
 武口&入江 駆け落ち
 (「その日のまえに」グリーンハイツ新町201号住人)
●「潮騒」
 佐藤俊治(42)スキルス性癌 余命3ケ月
 (「その日」で11月死去と判る)
 神奈川県港西市こうざい銀天街
 石川(できめん)ドラッグストア店長
   12月クリスマスツリー
   かもめ花火大会
 小4夏休み オカちゃん(宏一)かもめ海水浴場行方不明
●「ヒア・カムズ・ザ・サン」
 トシくん(高1)
 母(45)化粧品セールス 末期癌
 (「その日のあとで」で和美の2ケ月後6月に亡くなったと判る)
 父 15年前交通事故死
 カオルくん(高1)ストリートミュージシャン
 グレゴリオ聖歌 母のリクエスト曲「ヒア・カムズ・ザ・サン」
●「その日のまえに」
 主人公 イラストレーター
 妻 和美(44)末期癌 昨年秋2週刊入院 年明け2度目入院
 子供 健哉(中3)大輔(小6) ×ホームヘルパー石井(60)
 18年前住んでいた相模新町探訪 駅長くん(30)
●「その日」=和美死去 4月
 担当医:永原先生 看護師長:山本美代子(42)
 (「ヒア・カムズ・ザ・サン」の母も同じ病院に入院している)
 事務所(5人)
 チーフ村山伸吾 営業マネージメント工藤良太
 安藤美沙 若手嶋岡
 石川の「かもめ花火大会」依頼
●「その日のあとで」=3ケ月後
 山本の預かっていた和美の手紙
 「忘れてもいいよ」
 ダイレクトメールの発送打ち切り手続き


《 PickupWord 》
「『その日』を見つめて最後の日々を過ごすひとは、じつは幸せなのかもしれない、って。
自分の生きてきた意味や、死んでいく意味について、ちゃんと考えることができますよね。」

その日のまえに [DVD]
□ 映画化
その日のまえに(2008年)
監督:大林宣彦 
主演:南原清隆 永作博美

□ ドラマ化(NHK BSプレミアム 2014年3月23日・30日)
演出:国本雅広 脚本:中谷まゆみ
主演:出演:佐々木蔵之介 檀れい
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コメント歓迎!! 1

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Hiro

映画化

(H20.11月公開予定)
監督:大林宣彦
脚本:市川森一
出演:南原清隆 永作博美

2008/07/02 (Wed) 00:04

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