青山美智子 著 『月曜日の抹茶カフェ』
全12話 其々に和風月名が付いている。
1つ目の短編に登場した脇役が、次編の主役になり物語がリンクされて行く
各話
1 月曜日の抹茶カフェ(睦月・東京)
美保(26)ツイていない携帯ショップ店員
「スマホって、そもそも最初から最後まで未完成なんです」 P18
シフト間違え早番出勤/買おうとしたダウン売り切れ
ケチャップで袖汚し/ハンカチ忘れ...ただのドジ!?? P22
赤いチェックのマフラー
月曜日=「マーブル・カフェ」定休日 P8 P13
臨時営業「抹茶カフェ」 濃茶 1,200円(和菓子:寒牡丹) 薄茶(おうす) 700円
マスターほくろのおじさん
「人でも物でも、一度でも会ったらご縁があったってことだ。縁っていうのはさ、種みたいなもんなんだよ」 P14
福居吉平(31)愛想のない茶問屋「福居堂」(創業200年 P200)の若旦那 P11 P24
スマホ初心者 2週間前、ガラケーから機種変 P17
「あんなにも熱く語れるほど好きなことを仕事にしているって、それだけですごいラッキーじゃないですか」 P23
紺の手ぬぐい 刺繍「吉」入り マスターのプレゼント P24
東京に支店出店 店長任される P26 2月上京 P85
2 手紙を書くよ(如月・東京)
「マッチャ・カフェ」先客の三十代後半夫婦 P12
ひろゆき 「記憶がなくても実証されること」P37
妻 理沙 結婚2年目 P28(前作4.5.編)
ランジェリーショップ「P-bird」P36
店主 尋子(ヒロコ)(30後半)P36
蜘蛛退治 P34 カフェ委託販売 P39
「思い出って、流れ流れゆく時間を留めておくピンのようなものかもしれませんね。
だけど留める場所は人それぞれだから」
ホワイトデーに手紙書くよ 僕が一番知りたいのは誰よりも君です。
3 春先のツバメ(弥生・東京)
ランジェリーショップ尋子
短大服飾科卒→洋服メーカー パタンナー→独立4年
地下の貸店舗→空いた1階の雑貨屋に移動2年
「卒業って、次のステージに行っておしまいじゃなくて、ここまでがんばってきたことを
たどって自分で自分を認めたり、支えてくれた人たちにあらためて感謝したりの節目」 P59
黒いギターケースの女性 佐知
ツバメのスカーフ 非売品 P49
地下店初日に来訪 白い羽根の刺繍の入ったブラ P52 P69
4 天窓から降る雨(卯月・東京)
光都(29)通販オペレーター
実家:京都の和菓子屋「橋野屋」 「紙芝居」宮沢賢治 P67
「自分が一番大事だって感じることをちゃんと大事にできたんだから、それでいいんだよ」
佐知 小児科医療事務 P65
雄介との1週間前婚約破棄 P63
「歌なんかで食えるわけでもないんだし」P73
「マーブル・カフェ」でイベント P66
「私たちがアウストラロピテクスだったら、よかった」 P75
何もまとわず、決め事に囚われず...お互いにを好きっていうだけじゃ、だめだった」
5 拍子木を鳴らして(皐月・京都)
光都(29) 東京の大学演劇サークル「紙芝居」P86
上京から10年 5年ぶりの帰省 P82
京都の和菓子屋「橋野屋」 (創業300年)
母 加奈子 元広告プランナー P80
百貨店進出・ネットショップスタート
祖母 タヅ(82)P83 亡夫9代目 P104
9歳の時 宮沢賢治「よだかの星」朗読 参考『よだかの片想い』
「自分にとって魅力のない人の話はしない」 P97
叔母 雪乃=父の弟の奥さん P82
公民館パートタイム→光都に紙芝居依頼P86
マスター 京都では画廊オーナー
「マーブル・カフェ」オーナー 福居吉平の「抹茶カフェ」展開
6 夏越の祓(水無月・京都)
橋野タヅ(82)「橋野屋」大女将 P106 P109
加奈子 長男の嫁 「名物女将」 P104 P80
雪乃 次男の嫁 P105
「水無月」(夏越の祓の日に食べる特別な生菓子)P110
客 水無月裕司 イベント関係の仕事 P112 好きな人とは!? P118
加奈子 早食い選手権への提供断る P116
7 おじさんと短冊(文月・京都)
野良猫マシュマロ(シロ) 額に小さな傷 P105 梅小路公園 P124
スマホ=カマボコの板みたいなやつ P123
本=短冊の集まり P129
古本屋のおじさん P124 奥さん
8 抜け巻き探し(葉月・京都)
下鴨納涼古本まつり P134
古本屋のおじさん(62) 52歳で脱サラ
妻 富貴子(67)元高校の数学教師 P134 店番
「好きなもんとか趣味は、まったくおなじじゃなくてもええんやないの」 P145
「あんたがあんたらしくいられるほうが何倍もおもろいやん」 P148
大学生カップル タカハルP141
音塚ブン著「イソギンチャク探偵」第二巻100円 P141 P156
江田杉 古書店組合 太宰治『晩年』初版アンカット 200万円 P139
9 デルタの松の樹の下で(長月・京都)
鴨川デルタ 賀茂川サイド
孝晴 愛知から京都の大学イベントサークル P152
恋人 千景 交際1ケ月でフラれる P152
新しい相手 蔵本 P167
同級生 実篤 バケツを鞄替わり P154
音塚ブン貸し借り 新作「めらんこりっくピカタ」 P157
「人が輝く場所もタイミングも、それぞれやと思うで」 P164
高野川サイド
スケッチブックを抱えた外国人男性 P154 P173
10 カンガルーが待っている(神無月・京都)
マスター
オーストラリアの大学の博士号
空間デザインでマークのビジネスパートナー P173
キンモクセイの思い出
気が滅入る:古いトイレの芳香剤 P171
せつない気持ち:クラスメイト チャコちゃんの手紙 カンガルーと握手してみたい
京都の画廊 テルヤTeruya作品 P175
「まだ世の中にあまり知られていない、すごい才能を持っていながら
うずもれてしまいそうな人材を見出すのが得意」
「望み通り想定したままのことを手に入れたとしても、それだけじゃ夢が叶ったとは言えないんだよ。
そんなふうに、どんどん自分の予想を超えた展開になって、それをちゃんとモノにしていくっていうのが、
本当に夢を実現するってことなんじゃないかな」 P178
マーク オーストラリア人 P170
シドニーでインテリアの仕事 P173
ボタニックガーデンのアクリル画 P177
妻 アツコ 翻訳の仕事紹介(前作10編)
ペンフレンド グレイス P179
11 まぼろしのカマキリ(霜月・東京)
拓海
父 テルヤ(輝也) 画家 P186
母(朝美) 広告代理店キャリアウーマン P198
シッター はなえ P188 高校生の息子あり
ゆうくん るるちゃん P184
宮司 「生きているものはすべてひとしく...みんなみんなに育てられて大きくなるですよ」 P193
12 吉日(師走・東京)
老舗茶問屋 福居堂東京支店
店長 福居吉平 P198 和洋折衷展開 P217
常連客 朝美 「抹茶シェイク」広める P198
ベテラン社員 豊島(40代)妻 妊娠辞退 P201
開店一人目のお客 美保 手ぬぐい返却 P220
臨時営業「抹茶カフェ」
客 三十代後半夫婦(ひろゆき&理沙)P203
美保 スマホの使い方伝授 P204
「マーブル・カフェ」店長ワタル P209
赤いチェックのマフラー 栗色の髪 ココアさん(=マコ) P211
十年以上文通(メアリー宛 前作1編)
「縁って、実はとても脆弱なものだと思うんです。どちらかが一度でもぞんざいな扱いをしたら、
あっけなくちぎれてしまうくらいに」 P213
「その人に対してちゃんと誇れる自分でいたらまた会える」P214
管理人のひとこと
前作『木曜日にはココアを』のお馴染みのメンバーも登場
人生の転機は縁にあり。マスターの人脈が凄い。
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