『愛にイナズマ』

2023/11/09 2023/11/11

【邦画】【邦画】［ア行］ 0 0

愛にイナズマ
母の失踪を題材にした映画を撮ろうとした女性監督が､
撮影が頓挫し､疎遠になっていた自分の家族で取り直す事に...

【個人評価：★★★ （3.0P）】　（劇場鑑賞）

石井裕也監督のオリジナル脚本

前半：映画撮影：監督降板

折村花子（松岡茉優）映画監督家賃滞納3ケ月
　各シーンに赤色取り入れ
　飛び降り場面に遭遇・・・カメラ不調（肝心な時に壊れる）
　「有り得ない事が起こります」

原（MEGUMI）プロデューサー製作費1,500万円
　監督交代脚本盗用
荒川（三浦貴大）助監督→監督
　「理由と意味が必要」
　ロケハン病院：条件人間ドック5人

原と荒川

鬼頭三郎（中野英雄）ベテラン俳優父親役
落合ソウタ（仲野太賀）新人俳優正夫と同居首吊り

舘正夫（窪田正孝）食肉の流通センター「都会は死を隠す」
　夢を探しています　空気が読めない
　マスク持ち　赤い自転車乗り
　中学生がマスクなし二人組と揉める中､
　仲裁に入り殴られ､マスク下出血
バーのマスター（芹澤興人）
　コロナ助成金 2年で1,500万円→シャンデリア新調

プロローグ
チャプター1：酒
チャプター2：愛
チャプター3：カメラ

目次へ戻る

後半：家族の物語：10年以上音信不通

父折村治（佐藤浩市）「消えない男」
　傷害事件逮捕…海鮮丼店を営む友人則夫（益岡徹）の娘なつみ自殺
　　敵討ち相手片目見えず慰謝料1,500万円完済　
　20年間妻の携帯基本料金払い続ける
　　携帯ショップ店員（趣里）規則により解約応じず
　土砂崩れ-立ち退き要求
　胃癌余命1年・・・社長（北村有起哉）配送会社「山口物流」

亡母美樹「消えた女」
　3年前死去フェリーから散骨
　死ぬ直前､自分が死んだ事だけ伝えるよう言い遺す
　相手佐々木智夫（鶴見辰吾声のみ出演）携帯電話応答

長男折村誠一（33）（池松壮亮）
　中学時代演劇部部長恐竜オタク
　社長の1,500万円の高級車借用
　社長（高良健吾）ホテル業の秘書
　　接客俳優（笠原秀幸）折村花子を知らない｡

次男折村雄二（若葉竜也）
　小1 万引きカトリック

折村家

チャプター4：家族
チャプター5：金
チャプター6：神様
チャプター7：雷
　5人でマスクを被って､詐欺グループ粛清
　1年後治亡くなり､フェリーから散骨
　誠一は花子を侮辱した社長にブチ切れる

家族再生

目次へ戻る

管理人のひとこと

折村家の家族癖のあるメンツが揃ったね｡
折村親子

額面で「1,500万円」というのが､数回出てくる｡何か意味があるのかな!?

製作に竹内力のRIKIプロジェクト参加
鬼頭三郎役中野英雄と落合役仲野太賀の親子初共演
落合が首を吊るとは思わなかった!!!

松岡：水を噴くシーン
「正夫さんから気まずい事を言われて水を吹くシーンがあるんですけど､それは台本にはなくて､
監督が『噴いて欲しい』って仰ったんです｡『霧吹きじゃなくてマーライオンで』って
言って頂いたので､ちょっと練習してみました｡」
窪田：「いいアーチ描けてましたよね」
松岡：「美しい水噴きデビューができたと思います」

佐藤浩市：出演した映画が1年で9本公開
「9本中8本､死んでる役ですから...確かに､自分自身も気付けば62歳
　　　　　　　　　　…どうしても､そういう年齢でもあるしね｡

よく分かっている中で､上手い具合に食い散らかしてるのが窪田の芝居｡
何か1つ､抜けて見せられるのは…やっぱり窪田かな｡
茉優は女優さんらしくないぐらい何でもかんでも丁寧に全部､拾っちゃうタイプ｡
だから逆に後半で､自分がバーッと走る時には､何かが突き抜けるんだよね｡そこら辺は面白かった｡」

ハグ＝存在の確認
「恐らく世代によって家族への思いは違ってくると思うけれど､僕の世代だと､
既に失っている家族もいるので､だからこそ気付される事があります｡
家族との別れはいつか来るし､不意に家族を奪われてしまう事もある｡
家族はそこにいるのが当たり前だと思って生きていられるのは､
とても幸せだという事｡その幸せに気付かない事も含めてね｡」